10/21/2009

リッチ来訪ーその2


午前8時に起きるとリッチはすでにシャワーを浴びて服を着替えていた。歩くのが好きな彼にあわせ爽やかな冷気のなか20分ほど歩いてコーナーのベーグル屋に行く。朝食とコーヒーをすすりつつ歯医者の話題になった。まず彼が驚いたのが保険の話。年間1500ドルしか保険が効かず、それを超えると全額自腹になるんだと話すと「まじ?それは何かの間違いでしょう。そんな保険意味ないじゃん?」と怒る。いや、俺もそう思うけど歯医者もそういってたし、と言うと「もう一度調べた方がいい」と言われた。そして彼はアメリカの歯医者はほとんど信じていない、必要もない治療をして金をふんだくろうとするやつが多い、自分は他州で保険が効かないけどわざわざ以前通っていたカリフォルニアの信頼出来る歯医者に行っている、と怒る。「とにかく常にセカンドオピニオン(別の医者の意見)をとって自分で考えた方がいい」と言われた。ショック!そうか、やはりセカンドオピニオン必要だったか、でもそんな勇気無かった。ああ、去年彼とこの話をしていればもっと違う展開になったかもしれない、多額の治療費を払ったあげくいまだに痛みに嫌な思いをすることもなかったかもしれない、とがっかりした。

 9時半から論文輪読会(クロックスクラブ)があるので彼と別れた。彼はこのあと元いたラボでセミナー。今日のクロックスクラブはこの前うちのボスと学生2人が行ったハエの神経学会のビデオレビュー。どんどん進んでいてショック。うちのラボ大丈夫かいな?

 午後5時リッチとコーナーのビストロというレストランのテラスでまたビールアンド晩飯。今度はポスドクという話になり、「うーむ、タダくらい長くポスドクやるとその上に行くのは難しくなるねえ、アメリカの場合。でも日本やヨーロッパでは関係ないだろうけど」と言われ、またまたショック!なんだ、アメリカでは年齢差別がないと思って安心していたが「博士号取得後何年経過」というのが別の物差しとして使われるのか?がーん、すっかり酒がまずくなった。そして自分の過去を振り返る。学位取って早8年。思えば特に考えもせず、行き当たりばったりで生きて来たなあ。ラボを決める時も「面白そうなところ」優先で、ロンドンの時もここアメリカもどちらも出来たばかりの弱小ラボ。でも特に気にもせず「俺がテニュア取らせてやるわい」くらいの勢いだったな。いま考えると不思議なくらい自信過剰。それがこの2年ですっかり消えてしまった。どこ行ったー?俺の根拠のない自信。
 俺の場合旅行する時でも、前もって旅程をきっちり決めず気の向くままというのが好きなスタイル。それでいままで十分楽しかったけど、この世知辛い世の中俺のようなのんきな男は死に絶えて行く運命なのか。「亭主関白」という絶滅種のOさんと一緒か?消え去る運命のカウボーイなのか?

 リッチに付き合って3パイントも飲み、今日も酔っぱらい。明日はリッチ午前5時にうちを出る予定だし、今夜も早々と寝た。それにしても今日はたっぷり英語を話した。ラボでもなぜか今日は学生たちとクジラがどうの寿司がどうのと、英語の間違いも「えっ?」と聞き返される発音も気にせずべらべら話した。毎日こんな調子だったら会話能力は劇的に向上するだろう。でも疲れた、脳が。

2 件のコメント:

Rockhopper さんのコメント...

世の中草食系男子がなんちゃらとか言ってますが、我々は肉食系、いやすべて食らい尽くす雑食系でいきましょう^^
そのうちWWFが保護してくれるかもしれません。

Tada さんのコメント...

いやーOさん(亭主関白)はもうだめですよ、安心してさっさと絶滅しちゃってください。

なんちゃってー

エサくれ〜、わんわん