8月は引っ越しや旅行であっという間に過ぎた。そして9月になり急に焦りだした。以前ボスが少しは延長できるようなことや、グラントが当たればまた3年いてもらおう、みたいなことを言っていたのでついもう数ヶ月は何とかなるな、その間例の教授も言っていたように今の仕事を論文にまでまとめ、おれ自身グラントに挑戦することに全力を尽くそう、と考え仕事探しはほったらかしていた。それが気が付くとあと2ヶ月!仕事は遅々として進まない。うちのボスが言ったことをすぐに変えるあてにならない人であることも忘れていた。ここはアメリカ、必要な事ははっきり伝えるべきだ。でないと自分の意見なんて通らない(意見言ってないから当たり前だ)。もうはっきりさせよう。いったい延長は本当に可能なのか、それなりの実験結果が出たら俺が論文書き始めて良いか(彼に任せたらいつになるかわかりゃしない)、朝ラボに行くとすぐ談判しに行った。
結果はがっかりするものであった。延長やグラントについてはまだ分からないので9月末にははっきりさせるということだったが、論文についてもグラント書きについても以前言ってたことと違っていた。人が職探しを中断してでも仕事に集中したいと考えてるのに「何が何でも力を合わせて仕事をやり遂げよう」という強い意志が感じられんちゃけど、なんば考えよーと?
だめだこりゃ・・・
これ以上ここにいても空回りばかりで前に進めない、次を探そう。
ようやく心決まる。来てすぐに感じたことを、3年近くたってようやく完全に受け入れることになった。この3年間が無駄になるのかと思うと正直つらい。午後5,6時にはみな帰宅、土日は当然来ない、そんな環境で、ロンドンのときみたく人間関係を広げることも探検に精を出すことも抑えシコシコやってきたのは何だったんだ?ここに来る前は第2ポスドクは当たり前、そこで自分の本当にやりたいテーマを見つけ、独立した研究に挑戦しよう、なんて考えていた。しかしその目論見は脆くも崩れ去った。夢は破れた。第3ポスドクか、なんかかっこ悪いな・・・てゆうか次見つかるんかいな?
すぐに職探しに精出そうかと思ったが、今日もハエの頭取りに精出した。日本人やわ。
帰宅して斉藤茂太著「いい言葉はいい人生をつくる」を読み返す。このひと能天気というか、長嶋茂雄も真っ青の超ポジティブシンキング。しかし読んでいるうちに元気が出てくるから不思議だ。お勧めです。
フム、確かに動く前から「もう終わった」と恐怖に囚われていたな。
よーし、自分の力を試す次のチャンスを探そう。
第3ポスドクがだめなら第4、第5だ。
泥にまみれろ。
にっちもさっちもいかなくなるまで、みっとも無いくらいしがみついてやる。
簡単に諦めてたら、頂上はおろか5合目さえも辿り着けやしない。
笑われたっていいじゃないか、格好つけても仕方ないさ、どうせ元々向いてないのは分かってたんだから。
すっぱり吹っ切ったら、どんどん元気が湧いてきた。
そうさ失敗は挑戦者の証。
こうなったらもっとドでかい挑戦先はないものか?
ここで小さくまとまっても仕方がない、というかどうやってまとまったら良いか分からん。
実験も出来るところまでしっかりやろう。その後論文どうするかという問題も出てくるだろうが、そこは駆け引きだ、ついでに学ぼう。最後の戦いを挑む小沢一郎に負けない政治力をつけてやる。
よーし、頑張れ、俺!
とはいえ俺は自由気ままな独り身、家族がいたらこんなこと言ってられないのだろうな。
最近シャーロッツビルの「赤ちゃん会」はおめでた、出産ラッシュ。O2さんにしろI君にしろ、こんな不確実な時代に、若くして?子供を持つ、持とうとしている皆さんのことは本当にすごいと思うし心から応援してます。
だからって具体的に何をしてあげるというわけでも無いですけど・・・
お年玉くらいならあげられるかな。
でも「こんだけ?バブッ」とか言われたら凹むなー。
とにかくこの先20年、大学院行くとか言い出したらそれ以上の年月面倒見なければいけないわけで、考えただけで気が遠くなりそう。
でも皆さんの子供たちがこれからの日本を支え、つまり間接的に俺の老後を支えるわけで
みなさん子育てがんばりたまえ!
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