
昼近くメールをチェックするとミンからNIHのラボにようやく仕事が決まったと連絡があった。おお、ついにやったか!毎日何やってるんだろうと心配してたがずっと探し続けていたんだな。アメリカではこういうのが一般的ですが、日本みたいな新卒就職一発勝負みたいなのはどうなんでしょうね?
同時にアメリカでポスドクやってる日本人の知り合いからも電話インタビューがわりとうまくいったという連絡があった。この4月に来たばかりなのに「ラボを移ろうと思う」と正月早々聞かされた時はビックリしたが、そのあと彼のラボの惨状を延々聞かされ納得。感心したのは彼がはっきりした戦略を持っていることで、とにかくお金と技術があり成果がガンガン生み出されているラボに行き、3年間死ぬほど働いてCNS(中枢神経の略ではないですよー)をものにし独立する、自分が本当にやりたい研究なんてその後やれば良い、と。「すごいね」と感心すると「だってこのままじゃ日本に帰っても仕事ないし、死んじゃうよ!いつも考えてるよ」と魂の叫び。おおおっー、すごい、すごいぞそのハングリー精神!
現状に不満を持つ人は星の数ほどいるが、言うだけで実際に行動を起こす人はあまり多くないように思う。もちろん「ちょっと不満があるくらいで投げ出しては何もモノにならない」という事もある。でもこと今の日本の現状というか閉塞感を見ると、失敗を恐れ挑戦を拒み現状にしがみついている場合の方が多いんじゃないかと思うのですがどうですか?いや今の僕が言うのもおこがましいのですが・・・。
「俺たちポスドクなんて大リーグの、それもマイナー3Aの選手みたいじゃないか、給料安いし、3年くらいでまた場所変わらなくちゃならないし、上にあがれる保証はないし、食い物まずいし・・・」ははは、面白いこと言うね。しかしいつの間にか逞しくなったなー。日本で会った時はのほほんとした男だったのに。例えるとあれか、日本にいた頃は小さな鱒だったのが、アメリカという大きな湖に解き放たれて今は獰猛に成長したスチールヘッドってとこか。会社の人事部とか偉い先生とかどっかの誰かが用意してくれたレールじゃない。自分で自分の戦略を練り、自分の人生をそれに賭けて行動を起こす。まさに野生動物、ガルガルルッ。まあ彼の企みが彼が考えているほどすんなり行くとは思えないけど、でも今の逞しいハングリー精神があればきっと次々待ち受ける難関も越えてゆくだろう。その調子で頑張れ。
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なんて上から目線で言ってる場合じゃない、すっかり負けてるじゃないか俺!意に反してフライたくさん買わされて涙目になってるような男が、来てすぐに別のラボに移るなんて真似出来るとは思えんが、逆に言えば去年解雇を言い渡されたのは堂々とそれが出来る絶好のチャンスだったわけだ。「ピンチはチャンス」とはよく言ったものだと思う、だのに・・・。
よーし、頑張るぞ俺!
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